月別の乳脂率について、平成10、11、12年のデータをグラフ15に示した。乳脂率の軌跡については、各年とも1月から減少し始めて8月に底となり、再び12月まで漸次増加しているようである。月別の経産牛1頭当たり日量と乳脂率の軌跡を比較すると、日量の頂点は4月になるが、乳脂率の頂点は1月になるようである。しかし両者とも最低となるのは8月である。これについては気温の変化の影響で、牛にとって最も良い気温は1〜4月であり、最も悪い気温は8月であることからおきるのではないかと考えるが、はっきりしたことは分からない。乳脂率について平成10、11年の軌跡は、日量と同様に両年とも同じような軌跡となっている。しかし平成12年の乳脂率は3、4、5、6、10、11月の半年が平成10、11年を上回り、異なった軌跡となっている。これが平成12年の乳脂率を高くしたと考えるが、どうして高くなったかはっきりしたことは分からない。 |