平成3年から平成12年までの分娩率および更新率と平成8年から平成12年までの期首時在舎経産牛分娩率をグラフ9に示した。
分娩率(%)=当期分娩頭数/経産牛頭数×100
期首時在舎経産牛分娩率(%)=期首時在舎経産牛分娩頭数/経産牛頭数×100
更新率(廃用率)(%)=当期廃用頭数/経産牛頭数×100
分娩率については、90%から95%の間で推移しているようだが、安定した経営事例をみると100%を僅かに越えたくらいとなっている。理由としては、後継牛が安定的に確保されることと、更新が計画的に行われることが安定経営に必要なことから、経産牛頭数と分娩頭数が同じような頭数になることが理想と考える。100%を大きく越える場合は、分娩時の事故が多いことが考えられる。逆に90%を割る場合は、分娩間隔が長いなど繁殖に問題があることや後継牛の確保に問題があることが考えられる。期首時在舎経産牛分娩率については、経産牛のみとなることから計画的な更新を実施するならば、多少の事故等の発生を考慮しても約80%になると考えており、安定した経営事例の場合をみると約80%を示している。更新率(廃用率)については、28%前後で推移している。更新率の努力目標としては、耐用年数が4年であることから、共用年数を耐用年数の4年とすることで25%としたい。 |