平成5年から平成12年までの経産牛1頭当たりの元金、利息、リース料の支払い状況の推移をグラフ7に示した。支払い状況をみると平成10年以前と以後で支払内容に差があるようだ。平成10年以前は元金が支払の中で6割以下しか占めていないが、平成10年以降は元金が支払の中で7割以上を占めるようになっている。また、平成10年以前は利息が支払の中で3割以上を占めているが、平成10年以降は元金が支払の中で2割以下しか占めていない。これは金利の低下によるものと思われ、農家にとっては利息の支払いが少なくなった分、元金の支払いに向けることができることから、借入金をより多く減らせるという有利な状況になったためと考える。よって低金利時代を活用して、高金利のものの借り替えや、繰上げ償還等の対策が必要である。 |