平成8年から平成12年までの期末時負債残高をグラフ6に示した。負債については長期借入、短期借入および未払金等を合計したものである。経産牛1頭当たりの負債残高をみると、最も多い年は平成8年の1,060,342円で、内訳は長期借入が846,875円、短期借入が33,597円、未払金等が179,870円となる。負債残高は平成8年以降毎年減少していき、最も少ない年は平成12年の864,205円で、内訳は長期借入が534,945円、短期借入が34,336円、未払金等が294,924円となる。平成8年と平成12年を比較すると、長期借入は63.2%まで減少しているが、逆に未払金等は164.0%に増加している。これは長期借入の一部が未払金等に換わったことを示している。未払金等が増加する状況は注意が必要だが、負債全体が減少している状況については良い傾向といえる。 |