子牛1頭当たり生産原価は平成5年の414,983円が一番高く、次いで11年の373,285円、10年の372,913円、平均で348,582円となりこれ以上で販売されなければ家族労賃も出ない結果となる。また、家族労賃を除くと平均で198,794円となり、これ以下の場合はまったくの赤字となる。いずれにしても、当会調査では生産費の変動の主たる要因の一番に購入飼料費が上げられ、この増減がそのまま生産原価に現れていることから、繁殖経営では特に自給飼料の利活用が経営の安定に重要である。
一方、子牛生体kg当たりの生産原価も平均で1,239円、同家族労賃を除くと709円となっていた。 |