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はじめに

 数字的に良く判明した過去10年間における養豚経営の診断結果について、その推移や平均値、傾向等について検討します。
 農家戸数は環境問題や後継者不足により、10年間で70戸から30戸へと大きく減少し、飼養形態別には繁殖専門経営は1戸に、肥育専門経営はゼロとなり、ほぼ全ての経営で利益幅が大きい一貫経営に移行しています。
 また、県内における雌豚飼養頭数は5,300頭から3,800頭へと減少しているが、1戸当たりの雌豚飼養頭数は、積極的な投資と飼養管理技術の向上によって76頭から127頭へと、大きく増加しています。
 これは、ある程度の利益幅を確保する意味でも、100頭以上の雌豚飼養頭数が必要になっているのが現状ですから、それに見合った動向でもあります。
 技術的な項目では明らかに上昇傾向が見られ、農家が目標としていた数字は、この10年間でほぼ全てをクリアしたと推察出来ます。
 一方では、10年前には発生していない病気もいろいろと発生し、衛生管理の徹底が不可欠の時代であり、気の休まる時間のない時代になったとも考えられます。
 この10年間の収益性は、枝肉1kg当たりの販売価格の平均が92円も下落したにも拘わらず、生産性の向上と飼養管理の向上によって生産費用を低減させ、概ね15%位の所得率が確保されていることは、畜産関係者各位の指導もさることながら農家個々の毎日の努力に負うところが大きいと考えられます。


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1.県内状況及び
診断農家飼養規模
の推移