白山市の遊休農地に和牛繁殖雌牛が放牧される

  
 平成19年6月7日(木)、白山市仏師ケ野町(旧鳥越村)の遊休農地に、和牛繁殖雌牛2頭が放牧されました。この日は、6月上旬にもかかわらず、強い日差しが照りつける汗ばむ陽気となりましたが、黒毛和種の雌牛2頭が元気に放牧されました。この様子は地元のケーブルテレビで放送され、新聞にも掲載されました。

 今回の放牧は、平成18年度から始まった石川県の和牛放牧モデル実証事業の2年目にあたるもので、同地区では昨年に引き続き行われました。11月をめどに1haある遊休農地に放牧されます。放牧することによって、遊休農地の景観が保全され、獣害や虫害を回避することができます。また、農家にとっては、飼養管理労力の軽減や飼料費の節減がはかられると共に、放牧された和牛は健康で足腰が強くなって帰ってくるという利点が得られます。白山市を皮切りに、小松市、かほく市、能登町でも順次放牧が行われます。
 

のとひめ117号  今回放牧された牛は、白山市の和牛農家である森川一さん所有の繁殖雌牛2頭で、10歳の「のとひめ117号」と4歳の「もりかわ0579」です。

 「のとひめ117号」は昨年に引き続き放牧された牛で、前回放牧時のことを懐かしむかのように、慣れた様子でモクモクと野草を食べることに集中していました。それに比べて、「もりかわ0579」は遊休地の広さと電気柵に最初は驚いた様子でしたが、次第に慣れてきて、野草を食べたり水をのんだりすることはもちろんのこと、いきいきと敷地内を走り回っていました。

 雄大な自然に囲まれて、退牧するまでには一回りくらい大きくなっていることでしょう。
もりかわ0579

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