平成21年度地域畜産ふれあい体験交流会を開催しました
〜平成21年度地域畜産ふれあい体験交流活性化事業〜

  


 平成21年9月13日(日)に加賀市の平松牧場にて、地域畜産ふれあい体験交流会を開催しました。金沢市の諸江町小学校育友会の小学生55名、父兄14名の合計69名が参加しました。

 前日の夜は雷雨にみまわれ、どうなることかと思いましたが、当日は好天に恵まれ、汗ばむ陽気となりました。
 
 現地到着までの1時間のバスの中で、県内の畜産状況や「いしかわ牛乳物語」のビデオを見て畜産勉強会を行いました。
 
 10時に平松牧場に到着し、概要と注意事項を受けた後、3班にわかれて搾乳、バター作り、ポニー・ロバの乗馬体験を行いました。また、それと並行して、馬・うさぎのふれあい体験、ロールに落書きを行いました。
 
◆搾乳体験
  初めは要領が分からずとまどう様子も見られましたが、平松さんのアドバイスのおかげで、次第にコツをつかみ上手に搾乳を行っていました。児童の皆さんは、牛から出る温かいミルクに感動していました。
 
◆ポニー・ロバの乗馬体験
  最初は恐る恐る馬の背中にまたがっていましたが、一旦乗ってしまうと、多少の揺れが心地よく、風も適度に受けて、とても気持ち良さそうな様子でした。また、自分の番が来るまで首を長くして順番待ちしていることや友達が颯爽と乗りこなしているのを見て、期待が膨らんだこともあり、感慨は一入で、乗った後はお互いに感想を述べ合っていました。大変好評でした。
 

 
 ◆バター作り
  牛乳と生クリームを混ぜ合わせて振って分離させることで、作ることができます。みんな汗ばむほど一生懸命な様子で容器を振って、バターを作っていました。分離するタイミングが少し掴み辛い様子でしたが、自分で作ったバターの味は格別です。出来上がったバターはクラッカーに乗せて試食し、友達と味の比較を行っている児童も見られました。簡単に作れるため、是非家でも作ってみようという声が多く挙がりました。


 ◆馬・うさぎのふれあい体験
  青りんごや人参などの餌を食べさせました。子うさぎはとても人なつっこく、みんなで代わる代わるだっこしていました。



 また、ふれあい体験を行っている最中に、子牛の出産に立ち会うことができました。普段見ることができない場面に興奮した様子で、一生懸命立とうとする子牛に「がんばれ、がんばれ」という声援が飛び交い、きちんと立てると拍手がおこりました。
 今回生まれた子牛は交雑種で、母親のホルスタイン種に人工授精して分娩させたものです。児童は白黒の牛から真っ黒な子牛が生まれたことに、とても不思議な様子で、勉強してみたいと興味をもっていました。

 
 昼食は、バーベキューやピザ作りをしました。ピザは自分たちで玉ねぎやレーズン等をトッピングしました。外でみんなで食べる食事は美味しく、にぎやかで楽しいものとなりました。
 午後からは牛や馬の写生を行いました。注意深く観察し、力作が出揃ったように感じました。

 1日で盛りだくさんのメニューをこなし、アンケートでも参加者全員が「楽しかった」や「また来たい」と回答しており、好評を得ました。子供たちにとっては家畜と触れ合う貴重な機会に恵まれた他、命の大切さ、また、牛の乳を搾るという生産の過程から、牛乳を使ってバターを作るという加工の過程まで体験することができ、勉強になったことと思います。

 

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